三十路からの雑記

三十路になった自分が今思っていること、やっていることを気ままに綴ってみるブログです

就活するあなたへ〜人事の仕事をするには〜

前回は人事の仕事の面白さ、前回は難しさについて書きました。

 

なんとなく人事の仕事についてわかってもらえたら嬉しいのですが、ではそもそも人事になるにはどうしたらいいのか。

私の経験を交えてお話ししたいと思います。

 

 

 

 

私の場合

実は入社した時は管理部門など全く考えておらず、営業職志望でした。ただ、リーマンショックが起こった翌年の2009年に入社したため、社内は景気が良くなく営業部門に人を配置する余裕がありませんでした。

 

そのため、私の最初の配属は営業を支援する部署になりました。

 

はっきり言ってその部署は暇でした。

やることも事務作業が多く、与えられた仕事を右から左に流すことが殆どです。退社もほぼ毎日定時で、しかもおそらく一日の半分近くはやることがないような状況でした。

 

非常に楽でいいのですが、暇すぎる職場は社員を殺します。ちょっと前に話題になった追い出し部屋と同じですね。

 

一時期は本当に会社を辞めようかと思ったこともありました。

 

ただ、暇だからこそ何かできるのではないかと思い、資料作成が多かったためエクセルを勉強しました。また、当時ブラインドタッチができなかったため、その練習もしました。

これで給料を貰うのは如何なものかとは思いますが、その時に身につけた知識は今でも役に立っています。

 

 

その部署に1年半ほど在籍していましたが、念願叶って営業部門に異動することになります。その部署は当社の売上げ頭でした。不安半分、期待半分で異動し営業の仕事をして行きました。

 

最初は慣れずに苦労しましたが、先輩に教えてもらい、客先にも一人で行くようになり、いくつか採用も頂いたところでまた転機が訪れます。

 

 

そう、管理部門への異動です。

 

 

異動の打診があったのは営業に配属されてからわずか8ヶ月後のことでした。

なので、私のキャリアの中で営業の経験はごく短期間なものになっています。

 

 

異動の打診があった時は本当に迷いました。実は念願叶って営業職になったものの、何かしっくりこず、この仕事のままでいいのかという漠然とした悩みがありました。

また、当時は人事の仕事をよく分かっておらず、「採用活動とか楽しそうだな」とも思っていました。

 

一方で営業経験も短く、やっとなんとかなってきた矢先の異動になるため、部署の人達にも迷惑を掛けてしまうのが心配でした。

実際、一部の人から異動することについて厳しく言われもしました。

 

 

ただ、最終的には直属の先輩から、「居なくなるのは痛手だけど、やってみたいなら異動してもいいんじゃない?」と言われたことがきっかけで、管理部門の人事へ異動することになりました。

 

 

こうして人事の仕事に就き、気づけば私のキャリアの中で一番長い仕事になっています。

 

 

 

なぜ人事への打診があったのか

これは私にもよく分かりません。ただ、当時人事の強化をするということで人が必要になったという背景はありました。

そこに私がなぜ選ばれたのかは分かりませんが、もしかしたら営業の経験も浅いし、今なら本人も部署も傷が浅いと思われたのかもしれません。

 

また、お世辞かもしれませんが、給与や人事情報を扱う以上ある程度真面目で口が固い人が欲しかったと言われました。

 

 

 

結局人事になるためにはどうしたらいいの?

結局のところ、他の職種以上に運の要素が大きい気がします。

人事という仕事は社内のことに通じていなくてはいけませんので、ある程度年数が経ってから他部署から異動してくるというケースが多いようです。

(他社の方も同様のケースが多かったです)

 

 

もちろん新卒でいきなり人事という配属もあるとは思いますが、稀なケースだと思います。戦力として新人を採用した以上、まずは営業職や開発職でお金を産んで欲しいというのが会社の考えでしょう

 

ということは、新卒で入社してすぐに人事ができるかというと、確率は極めて低くなります。また、管理部門、特に人事は機密を扱うことが多いため、人の入れ替わりも少ないのが基本です。

(総合職採用で幹部候補育成のため、色々な部署をローテーションさせる方針の会社であれば、この限りではありません)

 

 

 

なので、人事の仕事に就きたいという方は、まずは社内で異動希望を出しましょう。できれば複数部署を経験していると、社内のパイプも多いので希望が通りやすくなると思います。

 

また、もう一つ、なるべく真面目に過ごしましょう。

前述の通り、給与や人事情報、個人情報を扱う関係上、「こいつなら大丈夫」という安心感がないと仕事をさせられません。

そういったイメージを作っておくのも大切ではないかと思います。

 

 

 

人事の仕事に就く際、私のように突然降って湧いてくるケースが多いのは事実ですが、その確率を上げておくことはできます。

 

将来人事の仕事がしてみたいという方(特に学生さん、新卒採用の方)は、なるべく異動が叶うように自分で働きかけをしてみるといいかもしれません。